3週目 Part1 自分と向き合う大切な時間
ギャンブルをしない時間が増えてくると、ふと戸惑うことがあります。
何もしなくても過ぎていく時間…
楽しいときは「あっという間」に過ぎていく時間…
時間という流れの中で、いったい何をすればいいのだろう…
そんなことを考えたことはありませんか?
私もそうでした。
ぽっかり空いてしまった時間に、何をして埋めたらいいのか…。
覚えていますか?
【雑記帳2】 無理やり衝動を抑える自分
「忙しいとか、何かに没頭することが、衝動を抑える一つの手段でもあります」
あのときは、まだ2日目。
ギャンブルへの衝動を無理やり抑えることが必要でした。
でも、今はどうでしょう…衝動を抑える必要はないのではありませんか?
もしかすると、遠い昔のように思えているかもしれません。
そうであれば、こんなふうに考えてみたらどうでしょう。
「何をして埋めたらいいのか」ではなく、「自分が何をしたいか」。
そう考えると、いくつか出てきませんか?
ギャンブルへの気持ちに負けて、やりたくてもやれていなかったこと。
例えば、音楽を聴く、読書をする、資格を取る、部屋の片づけや模様替え、神社めぐり、空を見る、公園のベンチで人の往来を眺める…
私は、天気のいい日に外へ出て、青い空に浮かぶ雲を眺めることが多かったです。
そうすると、これまでのことやこれからのことなど、いろんなことが頭に浮かびます…いいとか悪いとかは横に置いておいて。
今思えば、これが「自分と向き合う」ということなのかなと。
これまで、深く考えたことのない「時間」の存在…
手に入れたのは、ただの「時間」ではありません。
それは、自分を大切にするための「心の余白」です。
ギャンブルに奪われていた時間が、
今、少しずつ自分らしさを少しずつ思い出す時間へと変わっていく…。
この余白を、あなたは何色で彩りたいですか?
自分と向き合う時間。
それは、これからのあなたを支えてくれる、
かけがえのない「心の財産」になるのかもしれません。
【雑記帳11】 心の箱
「君たちの16個目の心の箱にはどんな思い出が詰まっているのだろう」
高校1年生、16歳の修了式の日。担任の先生が、私たちにそう問いかけました。
私たち生徒と真剣に向き合ってくれた先生でした。
1年という時間が流れる中で、泣いたり、笑ったり、怒ったり、悩んだり…ときには誰も信じられなくなったり…思春期の真っただ中にいた自分。
16歳の思い出=16個目の心の箱
今でも思い出します…そこには、いろんな姿の自分がいたことを。
苦しんだことだけではない…
かっこいい自分も、自慢できる自分も、そして輝いていた自分も…
その全部が、私という人間をつくってきた。
そして、あなたもきっと同じなのではないでしょうか。
「心の箱」は、1年単位ではありません。
1日単位だって、10年単位だって、もっと言えば、あなたのこの人生の「心の箱」といってもいいでしょう。
私は、その時間の中で、自分が何を思い、何を感じ、どう行動したか…その「過程」を大切にしたいと思っています。
最後に、担任の先生は、こうおっしゃいました。
「先生の34個目の心の箱を、ときには引っ張り出したいと思う」
昔、私も教壇に立っていたことがあります。
その原点は、「心の箱」…高校時代に恩師からもらった大切な言葉でした。
あの頃の私は、誰かの心に少しでも温かいものを残したい…そう願っていました。
今、こうして自分自身が苦しみの中から「心の箱」を開けてみたとき、
そこには、ギャンブルに苦しんだ自分だけではなく、
誰かを大切に想っていた自分も、確かにいました。
失っていたと思っていた「本来の自分」は、
ちゃんと、心の箱の中で待っていてくれたのかもしれません。
あなたの今の箱には、何が入っていますか?
苦しみや後悔だけではなく、
今日ここまで辿り着いた勇気も、変わろうとしている今の気持ちも、
ぜひ一緒に入れておきませんか。
今日という1日もまた、これからのあなたを支える、大切な「心の箱」になるのですから。


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